消費税廃止闘争本部



もう何年前だったか、時の竹下内閣が消費税を導入しちゃった。
あの時は全国規模で反対運動が起きていた。
その先頭に立っていたのが、土井さん率いる当時の社会党だった。
この時土井さん、すごい戦術編み出した。

「国民みんなで、買い物の時、一円玉を使わないようにしよう」というものである。
そうすれば販売側はお釣用の一円玉が足りなくなる。
そして一円玉不足で消費税は廃止になり、ひいては竹下内閣も崩壊する、という
壮大なプロジェクトであった。

風が吹けば桶屋が儲かる、みたい。

ある日ニュースを見ていたら、
社会党の消費税反対の集会で、大きなガラスケースでできた国会議事堂の模型が登場した。
中にはギッシリ一円玉がつまっている。
土井さん、これにシールを高々と貼って、
「消費税が廃止になるまで、これを封印する!」とか宣言してくれた。
アタシャ感動したね。

こうして私は消費税廃止闘争の闘士となった。そりゃもう激しく戦ったもんさ。
買い物のときはガンとして、一円玉を使わなかったぞ!
60年代闘争を彷彿とさせるよ。
うそうそ。

そして時は流れた。社会党は与党になり、社民党になった。
消費税は、廃止されなかった。
それどころか、5%にアップしちゃった。
しかもその時の衆議院議長は土井さんだったりする。
私の長年の闘争はなんだったの?
99年7月現在、4660枚。
この一円玉はどうすればいいの?

あと、封印のシールの貼られた国会議事堂はどこいっちゃったの?
社民党本部の地下室にでも眠っているのだろうか。

実は私も「爆笑消費税反対闘争」をやっていたという人、メールください!