プロジェクトX”〜電測者たち


何て発音するんでしょう?エックズ?エッグズ?エ”ックス?・・・
H”は基地局の形も意味するらしいですが、Hならどっちかというとドコモやアステルの形ですよね。
DポのCSだったらXが近い形じゃないかなあ。だからこのタイトル。

「プロジェクトX”」(←ささやき声)・・・・♪風の中のすーばるー・・・・

2001年春、Dポは窮地に立っていた。
止まらない解約、親会社からの主力選手外通告。その窮地を救ったのは一本の電測だった。

これは、誰にも不可能だと思われたドコモとの逆転劇を成し遂げた、マニア達の物語である。

ある夜、K君からメールが入った。K君は、れさくによってDポに洗脳されてしまった友人である。

「れさくどん、オイラ東京の辺境から都心部に引っ越したのに、通話状況が極端に悪化してる!このままじゃオイラi・・・・」
「オラァれさく!アンタが薦めたんだから責任とれやぁ!もしダメならドコモに変えるぞ!」

れさくは言った。
知るかオラァ!変えたきゃ勝手に変えろWurryyy!
「それは大変だね!今度電測しに行ってあげるよ!」
こうしてれさくは電測端末PS-702を抱え、現地に赴くことになった。
プロジェクトは動き出した。


彼の新居は中央線沿線の住宅地。俗に「中央線文化」と呼ばれる影響を受けた都市の一部である。
エリアや電波状況には、全く問題無いはずだ。

彼に道案内をされながら、新居へ向かうれさく。
周囲は電波の通りやすそうな、見通しの良い住宅地である。
「着いたよ。」K君が言った。
れさくは思った。「!!奥まっている・・・・」


部屋に通されたれさくは、早速電測端末に電源を入れた。
CS-ID:819A*******
電磁界強度:34
「やや低いが使えない程ではないな。」そう思った瞬間、れさくは驚愕した。
5秒ごとに電磁界強度がガンガン落ちて行く。
「34→28→17・・・イチトウロクカイシ」
30秒しないうちに、位置登録のやり直しが起きた。電波が切れたことを意味していた。

奥まった場所にある部屋で、頑強な金属製の雨戸が閉まった状態。電波が弱くなっている。
これに加えて、ハンドオーバーが早いと言われている、J90の性格も影響しているかも知れない。

れさくは部屋の内側から窓際に移った。
「17→34」

K君は、雨戸を開けた。
「34→38」

雨戸を開けた状態で、れさくは再び部屋の中央部へ戻った。
「38→36」
犯人が分かった。


「えっ?!じゃあ冬でも雨戸を開けていないといけないんかい?!」
Kは落胆した。
れさくは言った。「電波の杜に、相談してみたら?」

以下、想像図。
[6/21 **:**]Kくん: 部屋の電波状況が悪くて、冬でも雨戸を開けていないといけませんコンチクショウ。

Kくん:「なるほど、こんな書き込みをすれば、感度アップの方法やDポへのアンテナ設置依頼の方法を、アドバイスしてもらえるよね!」
れさく:「はたしてそうかな?!(ニヤ)」
以下、想像図。
[6/21 **:**]常連1: 冬でも雨戸を開けっ放しですか・・・すごい根性ですね。
[6/21 **:**]常連2: そこまでDポを愛しているとは・・・・K君、あなたはDポユーザーの鏡ですよ!
[6/21 **:**]れさく: ナイスガッツ、K君!アンタほんまもんの男やで・・・・(涙)

Kくん:「違ーう!!俺は褒め称えて欲しいんじゃないんだってば!!」





自宅の電波状況を改善すべく、公衆レピーターのレンタルを薦めることにしたれさく。
全ては解決したかに思われた彼の元に届いたのは、8月まではレピーターの在庫が無いという絶望的な事実だった。

改善しない電波環境、募るKの不信。
ここでれさくは最後の秘策を打ち出した。

次週プロジェクトX”「電波を放すな!(後半)」は、友情にかけて電波環境の改善に命を懸けた、男達の物語をお送りします。

おい、ドコモとの逆転劇がどうのこうのという話はどうなったんだ?