キング・クリムゾン!





れさくです。目の前に困難が立ちふさがった時、あなたならどうしますか?
これって結構単純な問題ですよね。すなわち

定理A
がんばる→いい結果が出る
なまける→いい結果が出ない

こんな単純な問題なのに、人は結構悩みます。なぜなら

定理B
がんばる→楽できない
なまける→楽できる

という前提条件があるからです。
定理Bを定理Aに代入すると

がんばる→楽できない→いい結果が出る
なまける→楽できる→いい結果が出ない

という公式が成り立ち、人はいい結果を求めてしぶしぶがんばってしまいます。
なまける→楽できる→いい結果が出る

という図式が成り立てばこんないいことはありませんが、
そんなのび太みたいなこと言っちゃあいけません。さすがに私だってそこまで求めちゃいません。

しかし、です。この公式に「結果の定義付け」と「時間軸」を導入することによって、
先の夢のような「のび太の定理」が実現するのです!!

まず「いい結果」とは何か?です。
あっ!ドイツ語Aの定期試験開始まであと20分しかない!
さあ、どうしますか?
「優」とか「(優)←カッコユウと発音。商学部では優の一段上に君臨する」を狙っているあなた。
そんなあなたはすでに勉強を済ませているので、慌てる必要はありません。
あるいは念には念を入れて、残り20分、全力投球するのもいいでしょう。
全然勉強してないあなた。
そんなあなたはあきらめて「不可」を頂きましょう。

上記2者は、もう「結果」が分かっていますから、ここでは問題になりません。
問題は、中間層です。
程々に学力があり、程々に勉強も済ませているという、そんな普通のあなたです。
あなたは「いい結果」をどう設定しますか?
「優」?バカ言っちゃいけません。無理です。
でも程々に勉強しているんだから、「不可」は取りたくありませんよね。
つまりあなたにとって一番「いい結果」とは「とりあえず単位がくること」なのです。
まとめるとこうなります。

条件
・基礎学力、試験勉強は程々
・試験開始まであと20分
・目標は「とりあえず単位がくること」
サンプル
・以上の条件を満たした上で「残り20分何もしないで怠ける」Aさん
・同じ条件を満たした上で「残り20分単語帳めくってがんばっちゃう」Bさん

さあ、シミュレートしてみましょう。
シミュレート開始 powerd by Lesax
サンプル 20分という時間 試験直後 試験結果
Aさん 努力しない。がんばらない。 心身ともに余裕。 可。ひょっとしたら良。
Bさん 単語帳めくって最後の最後まで努力 心身ともにボロボロ。 良。下手すれば可。



さあ、今度はここに「時間軸」を持ち込みましょう。
上のシミュレート結果を見て気がつきませんか?
そう、「単位が来る」という結果においてはAさんもBさんも同じなのです。
しかし、試験直後の様子がずいぶん違いますね。
そう、試験直前の20分の過ごし方で差が出てしまったのです。

「結果」が同じなら、それまでに経過した時間は無かったのと同じです。

『雲はちぎれ飛んだことに気付かず!炎は消える瞬間それ自体を認識しない!
結果だ!この世は結果しか残らないのだ!』
(『ジョジョの奇妙な冒険』第5部ディアボロのセリフ)

さあ、この20分を消し飛ばしてみましょう!
キング・クリムゾン!!

ドッギャーン!……
サンプル 試験直後 試験結果
Aさん 心身ともに余裕。 可。ひょっとしたら良。
Bさん 心身ともにボロボロ。 良。下手すれば可。


おやおや、Bさんの努力はどこかへ消し飛んでしまいました。無駄な努力だったのですね。

さあ、皆さん。目の前に困難が立ちふさがった時、あなたならどうしますか?


注意:
お気付きかもしれませんが、この「キング・クリムゾン」を発動する時には、
「何がいい結果なのか」を見極める必要があります。
ここで失敗すると、例え苦しい時間を消し飛ばしたところで、チと痛い結果が待っています。
「結果を見極める」ということは予知能力ですね。
これはこれでまた「キング・クリムゾン・エピタフ」という能力があるのですが、
それはまた次回に……。