Say hello to -H"




Dポがエッジの宣伝をスタートしてから、だいぶ経ちました。CMの「使えねーな」とケータイをブン投げるシーンや、
「終わったな、ケータイの時代も」のセリフに、長年の溜飲を下げたユーザーも多いことでしょう。
事実、エッジは注目を集めました。ユーザーも増えました。

しかし、しかしです。何か腑に落ちないのです。
すでにだいぶ前から、DポのPHSは都市部では携帯よりも使えていました。
それどころか、携帯ユーザーでそれを認めている人もかなり多いのです。
しかし「オレもPHSがいいと思うけど、社会人がピッチなんか持ってると、ほら、会社での立場が…」
「PHSがいいのは知っているよ。でも、この歳でピッチだと、学校で仲間外れにされる…」

つまりPHSはPHSという名前だからこそ使えない、という訳です。
ならば名前を変えてしまえばいい。
確かにそうです。経営戦略として、それは正解です。でも……

なんだかDポが「『PHS』は使えない」ことを公認してしまったような気がしてなりません。
少なくとも、多くの日本人はブランド名でしかモノ判断できないということが確定されてしまった、
そんな気がしてしまったりしなかったり。

大手電器量販店へ行ってみたら、エッジコーナーは黒山の人だかりです。人込みの中から、
「車でも切れないんだって」「ハイブリット携帯通信端末か…」なんていう囁きが聞こえてきます。
その中からエッジを手に取った人が「Pメール」の文字を見つけて一言。「なんだ、これピッチじゃん」



などと、れさくは偉そうにも語ってしまいました。
しかし、エッジをバッサリと切ることはできませんでした。
なぜだろう……としばらく自問の日々が続きました。アンタどんな日々を送っているんだ?!(^^;

PHSをエッジと言い換えることにわだかまりを持ってしまったれさく。じゃあ自分はPHSで
満足するのか?いや、そもそもPHSって何だったんだろう?と……
PHS……パーソナルハンディーフォンシステム。街のところどころにアンテナを設置すれば
、コードレスフォンの子機を外に持ち出せる。そういうコンセプトで始まったサービスでした。

しかしユーザーはそんなものでは満足しませんでした。私もそうでした。どこでも使えてほしい。
移動しながらでも使えてほしい。そしてPHS会社も、そんなユーザーの声を受け入れてくれました。
※ここがポイントでしょう。「PHSはそういうもんなんだよっ!」とつっぱねることもできたはずです。
つまりPHSユーザーは、もはや本来のPHS以上のものを求めてしまっているのです。私もそうです。
そしてその声にこたえた端末が、PHSではない名前であることは、むしろ当然ではないでしょうか。

リーズナブルな料金・クリアな音声・通信速度の速さという従来のPHSの長所に加え、
広いエリア・高速移動での使用可能という、携帯の専売特許だった長所も取り入れたのです。
まさに「ハイブリッド携帯端末」と呼ぶにふさわしいでしょう。
少なくとも、携帯とPHSがドッチモ別々のまま1台の端末にしてしまったドコカの端末よりはいいのでは……ボソッ

ケータイを「ケータイという名前である」だけで購入してしまうユーザーには問題があります。
どんなに優れていても、PHSが「PHSという名前である」だけで「しょせんピッチじゃん!」と
見向きもされないこの現状では、名前を変えてもいいのではないでしょうか。
少なくとも従来のPHSをはるかに超えているのは事実ですから……。

そしてエッジはこの辺のチグハグな部分に活路を見出した、というと大げさでしょうか。(^^;;
何より、「エッジ」という響きが明らかに「ピッチ」を意識していて、小気味いいです。

ただし、「PHSでないこと」を過度にアピールしてしまうのも、なんだか嫌です。
そこで声高々に宣言します!……れさくの心の内側で(←弱気)

エッジとは、PHSのインフラ(アンテナ・電線)を利用した、新しい携帯端末である。