A計画
前回までのあらすじ
Dポ普及のために立ち上がった勇者、れさく!洗○しながら経験値を上げ、
ケータイユーザーを倒してはポイントとアイテムをかせぐ。
西のほこらの老人は言った。「金の鍵のありかは・・・」(中略)いよいよケータイのボス、
ド○モの城へたどり着いたれさく。しかしその前にケータイ四天王が立ちふさがった!
「我らを倒したら、階段への扉が開かれなんたらかんたら。」
れさくは多くの犠・・・ゲフンゴフン、友人を洗○している。
そして、彼らが機種変するたびに、古い端末を戴いている。
膨大なコレクション。その中の一台が、誰のものかを思い出すのは至難の業。
さあ、れさくの記憶の旅が始まる。今までの悪行が走馬燈のように蘇る。
そうだ、A君だ!
そこで手帳から彼の住所と電話番号を書き写し、お姉さんに渡す。
「たぶん、これでいいと思います。」(「たぶん」ってアンタ・・・)
お姉さんは紙を持って、再び奥へ。ああ、奥の部屋では私のことが話題になっているんだろうな・・・。
しばらくしてお姉さん、戻ってきました。
「あのう、これ、違うみたいなんですけど・・・」
ザボーン!
ああ、そういえば、A君はお兄さんのだといっていたような気がする。
「すみません、いや、友人から貰ったものだけど、その名義まではすぐに分からなくて・・・」
怪しまれてる。飛ばし屋だと思われてる。出所不明の端末を、違法な手段で手に入れたと思われてる。
もうだめか。これまでだ・・・・・・あきらめて帰ろうと思ったその瞬間!
不安は消し飛んだ。お姉さんの目や表情に、私を怪しむものがないのだ。
「面白い人」「おかしいヤツ」「廃人」どんどん落ちてるジャンという視線は感じるが、犯罪者を見るような視線は感じられない!
れさくは直感した。お姉さん、味方だ!
アステルセントラルステーションの外に出て、A君に電話をかける。
「あ、突然で悪いけど、昔もらったアステル、あれお兄さんのだよね?別に悪いことには使わないけど、
君の正確な住所と、お兄さんの名前と生年月日、今すぐ教えてくれる?」
めちゃくちゃ怪しいーー!(ガビーン!)
しかし彼は、快諾してくれた。A君、自分の先輩がどんなヤツかを、よく理解しているいい後輩である。
ふたたびお姉さんに用紙を提出。「すみません、今度は正しいと思いますが。」
お姉さんも、にこにこしながら再び奥へ。
そして・・・・・・お姉さんが帰ってきた!「今度はうまくいきました!」
こうして無事古い電話番号を抜いて、めでたく新規契約。心なしか、お姉さんの表情も、満足そうである。
彼女の協力無しには、アステルれさくは誕生しなかった。この場を借りて御礼申しあげます。
引き渡しの際に最終チェック。お姉さん、確認のため電源を入れる。
「はい、きちんと表示されますね。」
うん。っていうか、電測モードがね。
−終−